クラウドコスト最適化ハンドブック
クラウド破産を防ぐために
「クラウドに移行したらコストが下がると聞いていたのに、逆に高くなってしまった」という声は少なくありません。従量課金制のクラウドは、使った分だけ請求されるため、無駄なリソースを放置するとコストが膨れ上がります。
本記事では、クラウドコストを適切に管理し、最適化するための手法(FinOps)について解説します。
コスト最適化の3つの柱
1. 可視化 (Inform)
まずは「何に」「いくら」使っているかを把握することから始まります。タグ付けルールを徹底し、プロジェクトや部署ごとのコストを明確にします。AWS Cost ExplorerやGoogle Cloud Billing Reportsなどのツールを活用し、日次・月次の推移をモニタリングできるダッシュボードを作成しましょう。
2. 最適化 (Optimize)
無駄を削減するための具体的なアクションです。
不要なリソースの削除: 開発環境のサーバーを夜間・休日に停止する、使われていないEBSボリュームやIPアドレスを削除する。
ライトサイジング: CPUやメモリの使用率を見て、過剰なスペックのインスタンスをサイズダウンする。
購入オプションの活用: リザーブドインスタンス(RI)やSavings Plans、スポットインスタンスを活用することで、定価の最大70%以上の割引を受けられます。
3. 運営 (Operate)
コスト意識を組織に定着させます。予算超過時のアラート設定や、定期的なコストレビュー会議の開催などが有効です。
継続的な改善サイクル
コスト最適化は一度やって終わりではありません。システム構成の変化や、クラウドベンダーの価格改定に合わせて、継続的に見直す必要があります。
エンジニアだけでなく、経理・財務部門も巻き込んだ「FinOps」チームを作り、ビジネス価値に見合ったクラウド利用ができているかを常に問い続ける姿勢が重要です。
Probability 編集部
デジタルマーケティングの最新トレンドや、ビジネスに役立つ情報を発信しています。